大鋸使い人力製材体験 大洲・少彦名神社
懸け造り建築で知られる愛媛県大洲市菅田町大竹の少彦名(すくなひこな)神社参籠殿(さんろうでん)で21日、昔の大きなのこぎり「大鋸(おが)」で木を切る体験会があり、参加者は参籠殿の巨大な柱を人力で製材する苦労に思いをはせた。
木を組んで斜面にせり出させた参籠殿は1934年の建築。製材は機械でなく人力によって行われたという。30人余りの参加者は、刃渡り約60センチ、幅45センチにもなる大鋸を手に、力を込めて巨大なヒノキの角材を切った。
ずっしりとした重みの大鋸だが、木目に沿ってすべらせると意外にスムーズな動き。大鋸を語源とする「おがくず」が落ちると、参加者からは「気持ちいい」と声が上がった。
会を主催した「おすくな社中」の叶豊代表は「今後も話題を提供したい」と、参籠殿を活用したイベントに意欲をみせていた。